• "救急救命士"(/)
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  1. 仙台市議会 2006-01-20
    健康福祉委員会 本文 2006-01-20


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから、健康福祉委員会を開会いたします。  本日は、柳橋邦彦委員公務出張のため欠席であります。また、佐々木両道委員より欠席の届け出がありましたので御報告いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。  審査に入ります前に、来月の常任委員会についてお断りを申し上げます。  第1回定例会招集日は、例年どおりですと2月中旬以降と予想されますが、閉会中の常任委員会通常開催日であります21日以前に第1回定例会が招集される場合には、私といたしましては、2月の閉会中の常任委員会日程を繰り上げてまで開催するということは考えておりませんので、御理解をいただきたいと思います。  ここで、副委員長と交代いたします。             〔委員長退席、副委員長着席〕 2: ◯副委員長  委員長と交代いたします。              《閉会継続審査について》 3: ◯副委員長  それでは、これより審査に入ります。  「救命救急センター運営について」であります。本件について、市立病院より説明願います。 4: ◯病院事業管理者  市立病院救命救急センター運営につきまして、審査をお願いいたします。本院の救急業務に対する取り組みは、昭和39年に救急病院としての告示、昭和52年の救急室設置を経まして、平成3年に高次救急業務に対応するため、現在の救命救急センターをオープンし、2次及び3次の高次救急医療に対応しているところでございます。この間、救急患者数平成12年度までは増加傾向で推移しておりましたが、市内の1次救急の充実が図られたことなどによりまして平成13年、14年度と続けて前年度より患者数が減少いたしました。しかしながら、平成15年度より再び増加に転じ、平成16年度年間1万4957人、1日平均で41人の救急患者受け入れております。  なお、詳細につきましては、亀山救命救急センター長から御説明を申し上げます。 5: ◯救命救急センター長  救命救急センター運営につきまして、資料により御説明いたします。お手元資料1をまずごらんください。1ページ目は仙台市立病院救命救急センターについての概要になっております。(1)名称、(2)開設年月日、(3)設置目的につきましてはごらんのとおりでございます。(4)の診療体制ですが、年中無休、24時間診療可能な体制をとっております。受入対象患者につきましては、第2次及び第3次救急医療設置目的としていることから救急医療を必要とする重篤な救急搬送患者さん、他の医療機関からの紹介を受けた患者さんや、重症緊急等状況にあり優先的に治療を行う必要がある患者さんといたしております。救命救急センター病棟病床数は、ICU(集中治療室)が8床、HCU(高度治療室)が4床、CCU(心疾患集中治療室)が4床、一般病床20床の合計36床となっております。勤務体制については、専任センター長及び副センター長を配置した上で、常時本院からの応援体制をとっておりますが、夜間休日は内科系医師及び外科系医師がそれぞれ3人、小児科医師が2ないし3人、看護師外来担当4ないし5人、病棟担当が9人、薬剤師が1人、放射線技師及び臨床検査技師それぞれが2人が交替で従事いたしております。このほかの診療科医師も24時間オンコール体制で対応いたしております。  次に、2ページをごらんください。平成11年度から16年度までの救命救急センター利用状況の推移をまとめたものでございます。今回は平成16年度状況中心に御説明いたしますので、右端にある平成16年度の欄をごらんください。表の項目について上から順に御説明いたします。  最初に(1)救命救急センター受入状況の総救急患者数(A+B)でございますけれども、これは入院患者数(A)と外来患者数(B)の合計患者数で、年間1万4957人、1日平均41人の患者さんが救命救急センター受診されております。救命救急センター受診される患者さんは、その病状などによりセンターでの外来診療で帰られる方とセンターや本院の病棟入院される方とがいらっしゃいます。入院となった患者さんのうち、救命救急センター病棟入院された方が2,142人、本院の病棟入院された患者さんが1,657人、合計3,799人となっており、1日平均の新入院患者数は10.4人となっております。入院比率A/(A+B)でございますけれども、これは25.4%で救命救急センターに来院する患者さんのおおよそ4人に1人が入院しているということであり、それだけ重症患者さんを扱っているということになると思います。次は、外来患者数(B)でございますけれども、これは外来で帰られる患者さんですが年間1万1158人、1日平均30.6人でございます。  次に、(2)救急患者受入状況に移ります。ここでは救命救急センターに来られた患者さんの状態などをあらわす項目を示しております。1)の来院時心肺機能停止患者数、これは病院に到着した時点で心臓も呼吸も既にとまっていた患者さんですが、平成15年までは増加の一途をたどっておりましたけれども、平成16年は大きく減少し年間146人でございました。なお、この項目については統計の都合により年度ではなく暦年の数字を載せておりますので御了承ください。次の2)観察ベッド利用でございますけれども、これは受診した際にしばらく経過を観察するために救命救急センター外来診察室内にある観察ベッドを利用した患者さんの数であり、平成16年度は8,113人の患者さんがこのベッド経過を観察されました。総救急患者数1万4957人に対する割合は54.2%で、救命救急センターに来られた患者さんの半数以上が受診してすぐに帰れるような状態ではないということになります。3ページをごらんください。3)電話指導等でございますけれども、これは患者さんあるいはその御家族からの電話による相談、病状に対する指導などでございます。平成16年度実績では、年間1万1377件、1日平均31.2件となっております。次の救急車の搬入ですけれども、年間5,675人、1日平均15.5人で救命救急センターに来院される37.9%おおよそ3人に1人の方が救急車で運ばれてくるということになります。次は、他病院から紹介されて救命救急センター受診した患者さんでありますけれども、平成11年度に初めて2,000人を超え、平成16年度も2,226人となっております。
     次に、(3)救命救急センター病棟状況について御説明申し上げます。センター病棟入院患者数年間2,326人、1日平均6.4人となっております。先ほど御説明した救命救急センター受入状況入院患者数2,142人と異なっておりますけれども、これは、センター受診に来られてセンター病棟入院された方だけではなくて、本院の病棟からセンター病棟へ移った方もこの入院患者数に含めているためでございます。次の退院患者数でございますけれども2,318人であり、内訳としては本院病棟に移った方が1,645人、他の病院へ転院された方が91人、帰宅等の方が582人となっております。次に、入院延べ患者数ですけれども、これは病床活用状況を示すものとお考えいただければ結構でございます。年間1万1109人、1日平均30.4人となっております。36床のベッドは常に満床に近い状態にありますので、常日ごろから円滑な病床管理を行うとともに、救命救急センター病棟と本院の各病棟間の連携を密にしながら対応している状況であります。平均在院日数は4.3日となっております。  以上、平成16年度実績を御説明いたしました。  次に、4ページをお開きください。これまでのところで救命救急センター利用状況年間総数で御説明いたしてまいりましたが、実際、センター状況は毎日大きく変動いたします。その日々の変動、週末の動きなどを平成17年11月の利用状況を例として御説明いたします。左から3番目の欄の総数が、入院外来合計患者数網かけになっている欄が週末の土曜日、日曜日及び休日でございます。ごらんになっておわかりになりますように、この部分が他の曜日よりもやや数が多い傾向にあることがおわかりいただけると思います。患者数が最も少なかったのは10日木曜日の29人、最も多かったのは23日、これは祝日でございますけれども74人となっております。  最後に5ページをお開きください。平成16年度診療科別及び時間帯別利用状況でございます。診療科別患者さんを見ていきますと、最も多いのが小児科3,592人、以下、受診患者さんの多い順に脳神経外科、内科、整形外科外科消化器科、と続いております。網かけがしてあります消化器科までが1,000人を超えている科で、当院の救命救急センターの特徴として子供の患者さんが非常に多いこと、また頭部に傷病のある脳神経外科患者さんが多いことが挙げられます。救命救急センターは、先ほど申し上げましたとおり24時間患者さんを受け入れ体制をとっております。この表の中ほどに入院、右側に外来、それぞれについて時間帯別患者受入状況をまとめておりますので、ごらんいただきたいと思います。  以上、救命救急センター運営について、資料により御説明いたしました。市立病院救命救急センターは、今後とも市民のための救急医療機関として市民生活の安心・安全の確保に努めてまいる所存でございます。  なお、お手元資料はございませんけれども、メディカルコントロールについて一言申し添えます。救命救急センターでは、仙台消防局の委託を受け平成15年4月から救急救命士への指示、指導、助言並びに事後検証などを、それ以前から行っております救命救急士病院実習とあわせて行っております。また、平成17年4月には平日の夜間及び土日祝日運用という形でドクターカーの試行も開始いたしました。現時点までドクターカーの出動は102回を数えております。今後、365日、24時間の運用に向けて体制整備等を進めてまいりたいと考えております。  以上で、救命救急センター運営についての説明を終わらせていただきます。 6: ◯副委員長  ただいまの説明を含めて、本件について質問等はございませんか。 7: ◯正木満之委員  仙台都市圏全体の救急医療のかなめの役割を果たして日ごろ奮闘されておられることに敬意を表しておきたいと思うのですが、状況の御説明をいただきました。それで今実感されている課題というか、今後このセンター運営をより円滑に進める上でどういった課題があるのか、あるいは改善をしなければいけないとお感じになっている点があれば、何点かあるんじゃないかなと思っているんですが、あればお聞かせ願えませんか。 8: ◯救命救急センター長  課題幾つもあると思います。一つ救命救急センターとしてはやはり人的なパワーをもっとつけたいなという実感がございます。それからやはり仙台市全体を考えた場合には、やはり受入側の方のシステムをもう少し効率よくできないのかなというのがございますし、また救急患者さんを扱っておりますと単純に受け入れだけではなくて、流れとして急性期を過ぎて病態が安定した患者さんを受け入れてくださるような次の医療施設をいかに確保するかということも運営上非常に大きな問題だろうと思っております。ほかにももちろん多々ございますけれども、大きなところを挙げればそのような点かなと考えております。 9: ◯正木満之委員  センターやそれを支えておられる先生方日ごろ勤務実態を仄聞すれば、本当に休む暇もなく業務に当たっておられ本当に寿命が縮まってしまう状況ということで、今、今後の問題として人的パワーの問題も御指摘ありましたけれども、今後、仙台の、仙台のといったらいいんでしょうか、宮城県全体の救急医療を考えたときに仙台都市圏あるいは仙台市内に相当集中しすぎていてマンパワーの問題も含めてこういうことを解決していくには難題が多すぎるのではないかなと思って。最近のこの面での行政の側、あるいは医療機関の側の努力をもっと前進させていくというのか、発展させていく上で宿題も結構多いんじゃないかなと思っているんです。救急医療を果たしている市立病院救急救命センター役割というのは非常に大きなものがあって、ある種決定的なものだろうと感じているものですから、ここにおける先生方努力を継続してもらうと、逆に言えば多少楽になってですね、勤務実態からしてももっと勤務の厳しさ、大変さが軽減されるような措置をどうしても考えていかなければ、単純な言い方をして申しわけないのですが、長続きするにはちょっと無理が生じるのではないかと思っているんですけれども、マンパワーの問題について言うと、ないそでは振れませんから救急医確保というのは養成から含めて確保すると。あちこちの地域の実情を見れば、どう考えても医師を養成する機関がたくさんあるところほど多少手厚くなっていると。その分東北救急医そのものも含めて薄くなっているんじゃないかなと思って心配しているんですが、仙台市で救急医やこの救急医療にかかわるマンパワーをふやすための手だて、具体策として長期的な視点でも短期的なスパンでもよろしいんですが、考えておられることがあれば少しお聞かせいただきたいと思います。 10: ◯病院事業管理者  ただいま正木委員から述べられましたマンパワーの問題は病院の中で大変大きな問題になっております。この問題は単に人の数の問題ではなくて、救急医療に従事をする医師の質の問題、救急医療に精通をした医師をどのように育てていくかということが同時に必要になってくると思われます。これは一病院の立場からはなかなか難しいことではありますけれども、臨床をやっている者としての発言をさせていただきますと、臨床研修初期研修が、義務化がなされて変わりました。その中で、以前に増して臨床志向医師が育ってくる素地が出てまいります。特に、救急医療を勉強したいという意欲を持った若い医師が現実にふえてきていることを肌で感じておりますので、すぐにこれが解決できるとは思いませんが、やはり中長期的に見て日本医師の育ち方が変わってくると、そういう中で救急の問題、マンパワーの問題もかなりよくなってくるのではないかというふうに私は考えております。 11: ◯正木満之委員  全国的に見ればそういうことだと思うんですが、私は宮城県とか仙台特殊性というのが結構あるように思えてならないんですね。医師養成そのものを基本的に依存している行政機関が非常に限られているということが原因しているんではないかと思っているものですから。最近全国でそういう医師の要請で公の方々が相当救急医療に関心を持って救急医としての訓練を実践でやられている話が広がっていることは実感しています。そういう地域の広がりと比べるとやはり東北仙台は、それ以上の苦労を、またそういう条件に当たらないがための苦労をされているんじゃないかなと思っているんですね。地域全体でこの救急医療を支える体制をつくっていくということは非常に大事だと思っています。去年10月に宮城県の救急医療研究会に出席する機会があってその場で仙台救急のためのドクターカーを運行されている方から、私たちと一緒に乗ってみませんかと全体に対して呼びかけられたのを非常に印象深く聞いているんですね。それはやはり今救急センター中心に、センターの御努力ドクターカーの運行を頑張っているんだけれども、もう少し地域全体で支える体制ができればそれにこしたことはないんじゃないかなと。逆に言えば、今救急の第一線で苦労されている努力をもう少し広げることができれば、もう少し楽になるのではないのかなという気がしているんですね。そういうことを実践されている地域日本にないわけじゃないので、そういうところを見て間口を広げる努力というのか、実際今の条件でも間口を広げる努力というのをもう少しやれないのかな、できればもっといいんじゃないかなという気がしているんですが、その点についてお感じになっていることはございませんか。 12: ◯救命救急センター長  ドクターカー運用に関して他都市では一つ医療機関だけではなくて地元の医師会とか協力して運行しているところも確かにございます。ただ、その反面、今私どもが運行しているドクターカーの中でやはり質の高い病院外医療を展開するということになりますと矛盾する面も出てまいります。例えば、心肺停止患者さんだけでなくて救出に時間を要する患者さんだとか外傷まで含めて考えますと、やはり普通の一般先生方にはちょっと荷が重いところも当然出てまいります。そういう矛盾というのをどう解決するかというのは実際やっていく上で大きな問題になるかと思います。ただ、今御質問なられたようなことというのは、私自身、宮城救急研究会で会員の先生方に呼びかけたとおりで、今でも御協力いただける先生方がいらっしゃればぜひ一緒にやっていきたいなと、そういうふうには考えております。 13: ◯正木満之委員  最初に申し上げましたように救急センターで担当されている先生方負担を軽減するというのは非常に大事な問題だと思っているんですが、実は救急センターと重要なかかわりもあると思い、今度、救急当番医制度を変えるということに関連して質問させていただきます。今度、新年度から予定しておられるんだと思いますが、従来の救急当番医運営事業を少し内容を変えるというふうにお聞きしているんですが、それはどういうふうな点を変えようとされているのか。変えなきゃいけない必要性とかということについてお聞かせください。 14: ◯保健医療課長  病院当番制事業見直しに関する御質問でございます。病院当番制事業見直しにつきましては、同事業平成8年から休日・夜間における救急搬送受け入れ確保目的に始まった事業でございます。事業開始から約10年を経過いたしまして、医療を取り巻く環境も変化し、救急搬送実態との乖離も見られるところとなっております。これらの点から見直し検討を進めているところでございます。これまで病床確保ベッド確保ということでございましたが、これを救急受け入れのための病院における人員体制の一部補助とすること、それから今までは非公開当番病院名公開されておりませんでしたけれども、それを公開とすることなどを行ってより実効性のある体制について、現在検討しているところでございます。人員体制整備あるいは公開ということになれば、病院状況におきましては対応がなかなか困難というところもあると思われますので、それらの病院につきましてはその日の病院ベッド空きぐあい、あるいは当直医師専門性状況というものを考慮していただいて、可能な場合は受け入れていただける協力病院という形で全体で支える体制を考えております。 15: ◯正木満之委員  そういう制度改変の手続を進めておられるんだと思うんですが、従来この輪番制度に参加していた病院はたしか26医療機関というふうに承っているんですが、そうですよね。それで新しい当番医制度で、今御説明いただいた当番病院の名前を公開して救急患者受け入れ医療機関として手を挙げているのは幾つ医療機関ですか。お聞かせください。 16: ◯保健医療課長  現在病院を回って調整しているところでございますが、26病院すべてということは当然ありえませんので、かなり少ない数にはなるかと思っております。 17: ◯正木満之委員  今の説明から推測すれば、大半の病院はそれからおりて、御説明があった協力病院になるというふうに理解してよろしいですか。 18: ◯保健医療課長  そのとおりでございます。 19: ◯正木満之委員  私はこれで心配しているんですよ。最近は市長が救急車搬送がふえていて心配だという発言をされておられるんですけれども、全体として救急車の運送、搬送そのものは件数もふえていると、救急患者がある種ふえていくというのは避けられないんだと思いますが、そういうときに当番医制度で手を挙げて一応ベッド確保しているというふうに言っていた病院が今度はそういう縛りがなくなって、あいていたら協力しましょうというふうになってしまえば救急全体から見ると間口を狭めてしまう心配があるのではないか。逆に言えば、今手を挙げて当番医として指定された病院に―ホームページでも開きますから、公開すれば一般患者さんが救急でどの時間でも行くということは当然あるわけで、それに加えて救急車搬送もあると。集中すればするほどそこの負担が大変になるんではないかという気がしているんですよ。短いスパンで見れば従来から見れば改善されたように見えますけれども、長いスパンで見れば受け入れ病院が固定されてしまって救急医療全体にかかわる医療機関を減らす結果になってしまうんではないかという気がしているんです。それがちょっと私の心配種なんですがそういう心配はないんでしょうか。 20: ◯健康福祉局長  ただいま課長から申し上げておりますのは、検討中の内容でございますので、まだ確定的な状況ではございませんが、一つ平成8年から始めた現在の当番制、10年近くたつわけですが、なかなか医師の配置の問題等がありまして、空きベッド確保してあるものの十分な機能が果たし得ない状況があるということが一つ。それから非公開ということがございまして、これは消防の救急搬送メーンに考えておりますので一般市民には非公開ということになっておりますが、そういうことでその費用対効果ということから考えてもなかなかうまくいっていない状況がございました。今回の見直しのポイントは課長から申し上げましたが、医師確保の方をメーン補助制度を構築していこうということで、当然その病院には体制は整うということ、したがってその病院には救急搬送が相当スムーズに流れるだろうと。それから軽症の方、1次、2次の1.5次といいますか、その辺の患者さんについては、近所のそういった病院を公表することによって、そこで治療を受けていただくという利便性も向上するということから、今回そういったことで検討しておりましてこのローテーションといいますか、参加病院については今呼びかけているところでございまして、そういった体制確保しながら現在よりはよりよい制度をつくってまいりたいとこのように考えております。 21: ◯正木満之委員  現在よりよりよいというのは、私もそういうものにしなきゃいけないと思うんですよ。だとすれば印象から言って救急医療にかかわる間口を狭めてしまう。結果として紹介がきたときに、いや、うちはいっぱいですと断りやすくさせるというのはどうも違うんではないかなという印象を持っているんです。今、具体的な当番医に手を挙げている医療機関の数はお示しいただけませんでしたけれども、従来の26機関から見ればごく少数になっているというふうに感じておりますので、そこにだけ殺到するというふうになれば、ほかの医療機関の方は通常勤務時間、通常医療システムの中で、あいていればということにだけなってしまうんではないかと。先ほどセンター長からお話があったようにドクターカーだけではなくて救急医療全体に地域医療機関が参加するし、それにかかわりを持つことで地域全体の医療体制を高めるということから見れば、どうもそこがストップしてしまうんではないかという、そういう心配は本当にないのかという懸念をしているんです。議論そのもの予算確定時期に議論したいと思っていますから、きょうはあまり深入りする気はなかったんですが、そういう意味では今の方法でそういう将来の心配はないんですか。その点はどうでしょうか。 22: ◯健康福祉局長  先ほど私もちょっと言葉足らずだったんですが、26病院のうちきちんとした体制をとって当番制の対応をしていただくところと、そのほかの病院につきましては後方支援病院ということで先ほどセンター長のお話もありましたが、一定の落ち着いた段階で転送を受けてもらう病院としても機能していただくということは、これはどの病院も賛成をしておりまして全体の体制として役割分担、機能分担という視点からより強化されるものと考えております。 23: ◯正木満之委員  今局長がお答えになった後段は従来からそういうふうにやっていて、それが機能していないなんて気は全然ないんですが、今度の制度を変えればもっとそれが機能するようになるというふうな実感を私は持てない。医療患者受け入れ実績に応じて行政が必要な支援をするというのは私はあり得ると思うんですよね。やっぱりそれは、つなぎとめてもっと間口を広げていくためには、行政の側の努力として必要なことではないのかなという気がしているものですから。今度のシステム改善は公開されている救急患者受け入れ医療機関に集中をすると、確かに救急車搬送はそこに行けばいいんですから局面ではよくなるように見えますけれども、それが集中して重なってしまったときに、それがいつまでも続くのかというような点で心配があります。それともう一つ、そういう状態が慢性化したときに結局それがそういう病院以外の方へ、要するに市立病院の方にまた負担が重なってくる心配があるんじゃないかというのが私の最大の懸念なんですよ。今度の改正は市立病院負担軽減になるんだと、それが長期的に保証されるんだというふうに理解しておられるんでしょうか。その点、病院側はどうでしょうか。 24: ◯健康福祉局長  市立病院を初め、2次、3次救急に非常に力を入れてやっていただいている病院がございます。繰り返しになりますが、そうしたところに今1.5次程度の患者さんも相当行っているものと認識しておりまして、我々の今回の見直し、実施がうまくいけばということですが、そういった公開された病院機能することによって現在市立病院などで救急救命医療機関に頼ることなく体制整備できるんではないかということで考えておりまして、市立病院にとってもメリットがあるものと考えております。 25: ◯正木満之委員  全体が確定して医療機関受け入れてくれる実態が明らかにできる段階でまた議論を続けたいと思いますが、行政の側はそういうスタンスで対応している。でも長い間この救急医療については仙台圏では一定の実績経過があるわけですよね。その中でこういう改変が本当に病院にとってプラスになるのかという点で病院側自身はどういうふうに考えておられるんでしょうか。その点もあわせてお聞かせください。 26: ◯病院事業管理者  救急医療はやはりシステムとして機能するものだというふうに私は考えております。その中で市立病院はその中核としての機能を果たしているというふうに考えてございますけれども、その中でやはり市立病院を取り巻く救急システムがどうなっているのかということは病院にとっても大変関心のあるところでございます。この中で一番考えなきゃいけないのは、やはり実質患者さんをきちんと診ることができるようなシステムをぜひ構築していただきたいと。今までのシステムの中でいろいろな問題があるのだろうと思います。そういう中で、ぜひ実効性のある形でそういうシステムができるということを病院としても期待しております。 27: ◯正木満之委員  メディカルコントロール体制を強化するという最大の目的は、重症、重篤な患者さんをそれにふさわしい院所に届けることですよね。それが1次救急の方等々多くて大半が特定の医療機関に集中することでなかなか十分に機能しないと、それが最大の課題になってくるんだと思うんですよ。今の私の心配は先ほど申し上げましたように、せっかく救急の輪番制で当番だと言われればベッドをあけておきますよと言った院所、医療機関から断られているんだと、実態は間違いなくそうだと思うんですよ。けれどもそれはその当番とその医療機関で宿直になっている先生が来た患者とは診療科目が違うと、責任を負えないからだめだというのが大半だと思うんですよね。その点さえ克服できればいろんな医療機関受け入れてくれる可能性は十分にあるわけでその受け入れてくれる条件を広げていくという、そういうことに作用するような改定でなければ、さっきから言っているように心配なのはしりすぼみになっていって全体が機能しないと、特定のところだけ集中することになりはしないのかという懸念なんですよ。ですから、まだ全体が固まっていないようですからね、そういう方向で十分機能するように検討もお願いしたいし、率直に言わせてもらえば、手を挙げる医療機関が10ぐらい、救急当番医になっていた26医療機関のうち大半が手を挙げないような制度で本当にいいんですかという、そういうまともに答えられるような制度にしてもらわないといけないんではないかと思っておりますので、十分今後の取り組みで―取り組みといったってあと1カ月で予算議会が開かれますからあれですが、十分な対応ができるようなものに考えた上で進めていただきたいということを申し上げてきょうの議論を終わります。 28: ◯副委員長  ほかにありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 29: ◯副委員長  なければ、これをもって委員会を閉会いたします。...